■葬法遺言の書き方■
生涯を元気に暮らすことは可能ですが生命には限りがあります。いつかは永遠の旅立ちをしなければなりません。人生の店仕舞いをどのような形にするのか?元気な内から意思表示しておけば残される家族周囲は助かるのです。
自分の考えや希望はあっても意思表明をせず具体的な対策を講じていなければ希望が叶えられない恐れがあります。
元気な内に考えをまとめて終末期医療と葬儀・葬法の選択、希望を書き残しておくべきです。
葬法遺言で一番大切なことは元気な内に具体的な対策を講じることです。一旦病弱になると現在を生きることで精一杯になり将来対策は考える余地がなくなってしまいます。周囲も意思遺言を聞きづらくなって成り行き任せとなります。多くの方が家族任せになってしまう現実があって家族周囲はそのとき戸惑っています。

人生の終焉対策を講ずることはこれからの生き方を有意義にする事です。葬儀や遺骨の取り扱いを自分で決めることは基本的人権の一つ。 終焉対策は決して我ままを言うのではなく自己責任を果たすこと。
今日一日を大切に生きるために・・・

 
遺言書を「リビングウィル」の形式にしてはっきり書く
「遺言書」は一般に死後に開封されて有効となります。しかしよく考えてみるとこの世とあの世の境目にどのような医療を希望するのか、自分の意識が無くなったときや判断能力が衰えた時は医師のインフォームドコンセントが受けられません。
遺言書を*「リビングウィル」形式にしておけば最期の医療と死後のことも併せて意思表示できます。
回復の見込みが無くなった時、医療現場では家族に対して「延命措置を行いますか?」と必ず尋ねてきます。
身内の命は少しでも長いことを願いますが家族は本人の意思が判らずに困ることがあります。
この時「リビングウィル」が存在すれば家族が病院に提示することができます。本人の意思としてはっきり伝えることができます。もちろん可能であれば自らが提示しても構いません。
リビングウィルは自分の尊厳ある終焉の姿を宣言する有効な手段と言えます。医療機関としても法律問題を後に残すことがなく判断できますので助かります。「遺言書」と書かず「意思表明書」と題して書きます。
「リビングウィル」はこの世とあの世をつなぐ一歩進んだ遺言形式です。
 
どこに保管しましょうか? 
リビングウィルとして書いたものを一体どこに保管すればよいでしょう?書いたものがいざと言うときにちゃんと現れなければ役に立ちません。
そこで、@書いたことを家族周囲に伝える、A書いた内容を家族に読んで貰う、Bどこに保管したかも伝えておきます。
保険証と一緒に保管しておけば分り易い筈です。
独り暮しの方、又は将来頼れる家族がいなくなる可能性がある方は当苑にご相談ください。
 
「リビングウィル」の概要は次の4項目です
1. 回復の見込みがない時、延命措置を希望するか否か、苦痛時の緩和医療を願う項も設ける。
2 葬儀は家族中心で質素に行うか、広く知らせて盛大に行うか宗教式か、無宗教式かも書く。
3. 遺骨は墓や納骨堂に入るか、自然葬を希望するか、海への散骨、野山への散骨希望を書く。
4.「リビングウィル」が必要な時にちゃんと現れて役に立つように保管対策を講ずる。
 

リビングウィル形式遺言書の書き方ヒント
どんな書き出しで書けばよいのか?全体的に手落ちのないように書かなければなりません。
自分自身の考えを出来るだけ具体的に記載しましょう。
末尾にはお世話をかける事になる周囲の方に感謝の意を表すのは書く側のマナーとしてお忘れなく。リビングウィルの書き直しは何度でも可能です。最後に書いたものが有効です。
必ず自署、捺印しておきましょう。書いた日付も必ず記載しなければなりません。
リビングウィルは遺産相続遺言書のように公証役場で公正証書にする必要はありません。

*リビングウィル=リビングは「生きる」ウィルは「遺言」生きた遺言書の意味。

 
遺骨葬法の希望を忘れずに書く
遺言書を既に書いた人でも遺骨をどのように取り扱って欲しいかを書いている人は意外に少ないようです。葬儀は一日で終了して決着しますが遺骨の取り扱い方は後々も問題となります。
墓に入る希望は○○の墓、自然葬を希望するときは○○○へ散骨希望とはっきり書きます。
海洋葬では基本的にルールを守ればどこの海でも可能ですが野山自然地への散骨を希望する場合には○○の場所や○○の山、と指定してもそこが国有地であったり個人所有の他人の土地であったりすれば願いが叶えられません。
実現不可能な希望を書いても遺族は困りますので現実的なことを書きます。日本国内で散骨が許可される自然地は極めて少ない現状ですからそのときになって周囲が困らないよう対策を講ずる必要があるのです。
元気な内に予約を成立させておけば自分自身も家族周囲も安心できます。
 
葬儀形式の希望も具体的に書きます。
葬儀は質素に家族中心で行うか、広く知らせて盛大に行うか、葬儀社に事前相談や見学してできるだけ具体的に書き残します。日本人の9割は仏教式での葬儀が行われていますが年忌法要などの宗教行事を希望するか否かも書いておけば後々親族は助かりますし本人の考えが後々にも反映されます。他界を誰々に知らせてください、知らせないでください等、何を書いても構いません。葬儀・葬送の実行は自分では何もできない訳ですから、書き残さなければ自己の終焉対策は人任せとなってしまいます。
 
リビングウィルの書き方見本
では具体的にどのような書き出しで書けばよいでしょうか?
あなたの基本的な希望と考えをメールに書いて送ってください。あなたにピッタリの書き方見本を差し上げます。
葬儀・遺骨葬送に関する時間帯電話を開設していますのでご利用ください。
午後6時〜9時 (平日土日祭も無休)Tel.0120-352-892


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